【60代妻の本音】夫の介護に疲れた…ひとりで抱え込まない介護の方法

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60代妻の誰にも言えない本音「夫の介護疲れた」

夫の介護、もう疲れた…

疲れたけど、誰にも言えない…

「夫の介護、もう疲れた」
――そんな思いを抱えていませんか。

夜中のトイレ介助や着替え、通院の付き添い。

体もこころも限界に近づいているのに、「妻なんだから当たり前」という空気が重くのしかかる。

感謝の言葉もなく、淡々と続く毎日に「私はなんのために頑張っているの?」と虚しさが込み上げてしまう…。

そう感じるのはあなただけではありません。
多くの60代妻が同じ悩みを抱え、介護疲れに苦しんでいます

この記事では、施設看護師として、これまで多くのご家族の限界をみてきたからこそ伝えたい「夫の介護が疲れる」理由や、ひとりで抱え続けるリスク、介護を分散する方法について書いてます。

あづさ

ひとりで悩まず、安心できるこたえを見つけましょう

頑張り続けるあなたは、いつも自分のことを後回しにしてきたはずです。
だからこそ、「私が介護できなくなったら、夫はどうなるんだろう」と考えてしまうのも無理はありません。

ただ、介護が長く続くほど、
「このまま続けられるのか」「もし私が倒れたらどうなるのか」
そんな不安が、少しずつ心に積もっていきます。

なので今あなたに必要なのは、すぐに動くことではなく、“いざという時に選べる道がある”と知っておくことです

介護を分散する方法は3つあります。

  1. ケアマネ・地域包括支援センターに相談する
  2. デイサービス・ショートステイを利用する
  3. 施設入所を前向きに考える

老人ホーム・介護施設の検索サイトですと、全国の老人ホームや介護施設を一度に検索できて、無料で相談もできます。今すぐ決めなくても、選択肢を知っておくだけで不安の大きさはまるで違います。

情報は、明日あなたが限界を迎える前に使える、家族全員を守るための備えなのです。

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あなたがイザという時のために持っておける「情報のお守り」になります。

夜中にこっそり調べても、誰にも知られません。

「知っている」だけで介護の不安は確実に小さくできます。

無理に決める必要はありません。まずは知るだけでいいんです

「見ているだけ」でいい。それが、明日を乗り切る力になります

目次

夫の介護に「疲れた」と思うのは普通のこと

夫の介護に「疲れた」と思うのは普通のこと
夫の介護に「疲れた」と思うのは普通のこと

夫の介護に疲れた、と感じるのはあなただけではありません。

同居の主な介護者で60代妻は30.1%います。出典元:令和4年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)

施設看護師として現場にいても、60代の奥様が一人で24時間体制の介助を担っているケースは非常に多く、「休まる暇がない」もはや個人の努力の限界を超えています。

あづさ

なので、あなたが辛いのは当たり前なんです

夫婦だからこそ遠慮がなく、言葉がきつくなる

夫の介護をしていると、つい「もう疲れた…」と心の奥からこぼれてしまう瞬間があります。

長年連れ添った関係だからこそ、甘えや遠慮のなさが裏目に出て、きつい言葉が交わされることも。

弱音を吐いちゃいけない

夫婦なんだから最後まで頑張らなきゃ

と自分を奮い立たせてきたのから、感情が揺さぶられてしまうのは自然なことなのです。

「ありがとう」がなく、やって当たり前にされるつらさ

介護を続ける日々の中で、「ありがとう」の一言もなく、やって当然のように受けとめられる…

妻だから当たり前、という空気は、どんなに覚悟をしていても心を冷えさせます。

私は妻であって、家政婦じゃない!

と感じるのは、決してわがままではなく、ごく自然な心の反応です。

自分の老いと重なり、心身がすり減っていく

60代になれば、妻自身の体も決して若くはありません。

家事や自身の健康の不安を抱えながらの介護は、想像以上の重さがあります。

「疲れた」と感じるのは、冷たいからでも愛情が薄れたからでもなく――それだけ大きなストレスを背負っている証拠。

むしろ当然のことで、誰にでも起こり得ることなのです。

このままひとりで介護をしていると起こるリスクは?

このままひとりで介護をしていると起こるリスク
このままひとりで介護をしていると起こるリスク

このままあなたひとりで介護を続けていると、①体力的な限界②精神的な孤独③夫婦関係の崩れ考えられます。理由は下記です。

体力的な限界(夜間介助・腰や膝の痛み)

夜中に何度も起きてトイレの付き添いや体位変換をする。

重たい体を支えながら移動を手伝う。

そんな日々が続けば、腰や膝に痛みを抱えるのは当然です。

若いころなら多少の無理も効いたかもしれませんが、60代の体はもう悲鳴を上げやすい状態

疲労は積み重なるほど抜けにくくなり、「明日も同じことをするのか…」と考えるだけで気持ちまで沈んでしまいます。

精神的な孤独(誰にもわかってもらえない)

夫の介護をしていると、「大変ね」と言われても、その場限りの慰めで終わってしまうことが多いのではないでしょうか。

実際に毎日を共にしている人でなければ、このしんどさは伝わりにくいもの

家族や友人にも愚痴をこぼしづらく、「結局、全部自分ひとりで抱えるしかない」と感じてしまう。

そうして気持ちが孤立していくのが、介護のいちばんつらいところかもしれません。

夫婦関係の崩れ(愛情が負担にすり替わる瞬間)

長年連れ添った相手だからこそ、昔の思い出や愛情は確かにあります。

けれど、日々の介護に追われるうちに、その愛情が「責任」や「義務」にすり替わってしまうことがあります。

夫だから世話をしているはずなのに、なぜこんなにつらいの?

――そう感じた瞬間、夫婦関係の形も少しずつ崩れていくのです。

介護は夫婦の絆を深めるもの…そんな理想論だけでは片づけられない現実があります。

「もう無理」と思ったときに知ってほしいこと

「もう無理」と思ったときに知ってほしいこと
「もう無理」と思ったときに知ってほしいこと

「もう無理…」と思ったときに知ってほしいことは3つあります。

介護は一人で背負うものではない

「夫のことだから」「最後まで自分がやらなきゃ」と思い込んでいませんか?

でも介護は、本来ひとりで抱えるものではありません。

ケアマネジャーや訪問介護、ショートステイなど、支えてくれる仕組みはたくさんあります。

あなたがすべてを背負い続けて倒れてしまったら、結局夫を支える人もいなくなってしまうのです。

介護を分担することは、わがままでも投げ出しでもなく「必要なこと」なのです。

罪悪感は手放していい、「妻だから当然」ではない

「妻なんだから、最後まで看取って当然」

――そんな空気に縛られて、自分を責めてしまっていませんか?

でも、それは世代や社会の価値観がつくりあげた古い価値観です。

「疲れた」「もう限界」と思うのは、人として当たり前の感情

冷たいのではなく、長年の介護にこころと体が悲鳴をあげているのです。

罪悪感を手放すことで、ようやく次の一歩が踏み出せるのます。

「逃げ場」をつくることが介護を続ける唯一の方法

介護を続けるには、休む場所、頼れる場所が絶対に必要です。

デイサービスやショートステイを利用すれば、ほんの数時間でも自分の時間を確保できます。

逃げ場をつくるなんて無責任では?

と思うかもしれません。

でも逆です。自分の心と体を守ることこそが、介護を続けられる唯一の道なのです。

あづさ

決して「逃げ」ではないです
自分自身を守るために必要なことです

介護疲れから抜け出す方法

介護疲れから抜け出す方法
介護疲れから抜け出す方法

介護疲れから抜けだす方法は3つあります。

ケアマネ・地域包括支援センターに相談する

「どこに相談すればいいのかわからない」「サービスの内容が複雑で不安」という声も多いです。

そんなときは、まずケアマネジャーや地域包括支援センターに話してみてください。

介護保険の仕組みやサービス内容を、あなたの状況にあわせて整理してくれます。

一人で悩むよりも、専門家に話すことで「こんな方法があったのか」と気づけることも多いのです。

「地域包括支援センター」の調べ方
  • 市区町村の公式サイトで「地域包括支援センター」と検索
  • 市役所に電話して「地域包括支援センターを教えてください」と聞く
  • 役所では「高齢福祉課(介護保険課)」に問いあわせればOK
相談の流れ
  • 役所や公式サイトから最寄りの地域包括支援センターを確認
  • 地域包括支援センターへ連絡
  • ケアマネジャーと面談
  • 必要に応じて介護保険サービスの利用を調整

デイサービスやショートステイを活用する

「夫を他人に預けるなんて…」とためらう方は少なくありません。

けれど、デイサービスやショートステイは「休むための仕組み」です。

食事や入浴を安心して任せられるだけでなく、夫にとってもリハビリや交流の場になることがあります。

妻であるあなたが少し肩の荷をおろせることは、介護を長く続けるために必要なことです

在宅サービスの種類

訪問介護(ホームヘルパー)
 掃除や買い物、食事づくりなど日常生活のサポートをしてくれます。
 家に人が来てくれる安心感も大きいです。

訪問看護
 医療的なケア(服薬管理、体調チェックなど)を看護師が行ってくれるので、「医療のことは任せられる」とこころ強いです。

デイサービス
 日中に夫が施設に通うことで、あなたは趣味や買い物に時間を使えます。
 夫にとってもリハビリや交流の場になるので一石二鳥。

ショートステイ
 数日〜数週間、施設に預けられるサービスです。
 「自分の体調が悪いとき」「旅行に行きたいとき」など、安心してリフレッシュできます。

施設入所を前向きに考える

「最後まで自宅で…」と願う気持ちは自然です。

けれど、施設にお願いすることも決して“投げ出し”ではありません。

24時間体制で見守ってくれる環境があるからこそ、あなたは妻としての役割に戻れるのです。

介護から解放されることで、夫に優しい気持ちを取り戻せることもあります

「施設を利用する=見放す」ではなく、「プロに任せる」という大切な選択肢です。

施設にはいくつか種類があります
  • 特別養護老人ホーム(特養)
    介護度が高いひとでも、生活全般の支援を受けられます。費用も比較的抑えられるのが特徴です。
  • 介護老人保健施設(老健)
     医療ケアやリハビリが充実しており、「在宅に戻るまでの一時利用」として利用できます。
  • 有料老人ホーム
     住宅型〜介護つきのホームまで幅広くあります。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
     比較的廉価な住宅型の施設がおおく、見守りや生活支援サービスを受けながら安心して暮らせます。

それぞれに特徴や費用の違いがあるので、まずは比較してみるのがおすすめです。

介護度別 施設 費用 比較
出典:ぬくもりライフナビ

「でも、具体的にどう違うの?」と思ったかたは、こちらの記事▼▼で詳しく解説しています。

まとめ:夫の介護で「疲れた」と思うあなたへ

「疲れた」と感じてしまうのは、冷たいからでもあなたが自己中心的だからでもありません。

むしろここまで一人で頑張ってきた証拠です。

夫婦だからといって、すべてを妻ひとりで抱えこむ必要はないのです。
介護サービスや施設を利用することは“逃げ”ではなく、あなたと家族の生活を守るための大切な一歩です。

「まずは情報だけでも知っておこう」
そう思うだけでも、気持ちが少し軽くなるはず。

老人ホーム・介護施設の検索サイトなら、全国の老人ホームや介護施設を一度に検索できて、無料で相談もできます。今すぐ決めなくても、選択肢を知っておくだけで不安の大きさはまるで違います。

そして、ここからが少し大事なお話です。

あなたが“今すぐ決めないといけない”わけではありません。
けれど、何も知らないまま今日と同じ不安を抱え続けるほうが、もっとつらいのではないでしょうか。

「調べておくだけ」
「知っておくだけ」
――その小さな行動が、未来のあなたを守ります。

あなたが倒れる前に、どうか自分の心と体を大事にしてあげてください。

\不安を軽くする最初の一歩をまとめました

60代の体と心に、限界があるのは当たり前
あなたの人生は、介護だけで終わるものではありません。

どうか「自分を守るための選択」を、大切にしてください。

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この記事を書いた人

施設看護師。
現場にいる看護師目線で介護のお悩みの解決や、シニアの住まいの選び方を発信してます。

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