■正直なところ、夫の介護はしたくない…
■これ以上、夫と関わりたくない…
子育ても終わって、仕事の先も見えてきた50代だけど、「夫の介護をしたくない」と思って、罪悪感を抱いていませんか?
長年の夫婦生活で積み重なった不満や、モラハラの経験。
あるいは、自分自身も高齢となり体力的・経済的に難しい状況。
――そんな中で「正直、介護まで私が背負うのは無理」と感じるのは、決して特別でも冷たいわけでもありません。
大切なのは「無理に我慢して背負い込むこと」ではなく、自分の生活と夫の生活、両方を守れる方法を選ぶこと。
介護は家族だけが担うものではなく、介護保険制度や専門のサービスを利用するのが当たり前になっています。
この記事では、介護施設看護師のあづさが、「介護したくない」理由、介護をしないですむ解決方法、親戚に詰められた時のうまい返し方など、を書いてます。
あづさわたしも看護師としてたくさんのご家族と関わってきましたが、
本当に家族のカタチはそれぞれです。
まったく関わりたくない、と関わりを拒否されてるご家族も少なくなかったです。
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50代で夫の介護をしたくないのはおかしい?心理的な理由


夫婦は長年一緒に生活してきたからこそ、見えない“積み重ね”があります。
「夫の介護をしたくない」と思う背景には、いくつか共通する心理的な理由があります。
ことばの暴力やモラハラがあった
過去にことばの暴力やモラハラを受けてきた経験があると、「介護なんてとても無理」という気持ちになるのは自然なことです。
思い出すだけで心がざわつく相手に、介護をするなんて耐えられない…そう感じるのは決してあなただけではありません。
長年積み重なった不満や傷つけられた記憶はかんたんに消えるものではなく、
「これ以上、自分ばかりが犠牲になるのは嫌だ」という思いになるのも当たり前です。
「家事も育児もやってきたのに、介護まで私が?」という不公平感
長い結婚生活の中で、家事も育児も大半を担ってきたのに、いざ介護の段階になっても「結局また自分なのか」と感じてしまう…。そんな不公平感は、とてもリアルな気持ちです。
「どうして私ばかりが負担を背負うの?」と心の中でつぶやいてしまうのは自然なことで、誰も責められるものではありません。
これまで十分に頑張ってきたからこそ、介護まで抱えるのはつらいと感じて当然なのです。
「自分の老後を犠牲にしたくない」という思い
介護の現実は、時間も体力も心も奪われていきます。
だからこそ「自分の老後まで犠牲にしたくない」と思うのは、わがままではなくとても健全な気持ちです。
これから先、自分の健康を守りたい、趣味や人とのつながりを大切にしたい――そんな願いは当たり前のこと。
介護を理由に自分の人生を諦めてしまう必要はないのです。
夫の介護をしたくないのはおかしい?物理的な理由


心理的な背景だけでなく、現実的な問題として「物理的に無理」というケースも多いです。
老老介護(妻も高齢で体力的に難しい)
夫の介護を「やらなければ」と思っても、自分自身も高齢になっていれば、体力的に限界を感じるのは自然なことです。
重たい体を支える、夜中に何度も起きる、細かな世話を続ける――若い人でも大変なことを、高齢の身ではこころも体も疲弊します。
実際に「やってみたけど続かない」「共倒れになりそうで怖い」と感じる人が多いです。
経済的負担(夫の年金や貯金だけでは足りない不安)
介護にはどうしてもお金がかかります。
訪問介護やデイサービスの費用、医療費、介護用品など、毎月の生活費に加わる負担は大きなプレッシャーです。
特に、夫の年金や貯金だけではまかなえない場合、「このまま続けていけるのか」という不安に押しつぶされそうになることも。
経済的な現実が、介護への意欲をさらに奪ってしまうのです。
自分の健康や趣味、交友関係を守りたい
介護を一身に背負うと、自分の生活が後回しになりがちです。
病院に行く時間もなく、持病を悪化させてしまったり、楽しみにしていた趣味や友人との時間を失ってしまったり…。
自分らしい生活を守りたいと思うのは、わがままではなく当然の気持ちです。
介護のために自分の人生をすべて犠牲にするのは、心身を壊す大きなリスクにもつながります。
だからこそ、介護を「全部自分でやらなければ」と思い込む必要はありません。
施設や訪問サービス、専門職にお願いすることは“逃げ”ではなく、むしろ 自分と夫、どちらも守るための前向きな選択 です。
「プロに任せるなんて冷たいかも…」と罪悪感を抱く人もいますが、実際は逆です。
介護の知識と経験を持つ人に支えてもらうことで、夫はより安全に、より安心して過ごせます。
そしてあなた自身も心身をすり減らすことなく、笑顔でそばにいることができます。
介護を自分で抱え込まないための3つの選択肢


介護を自分ひとりで抱え込まない3つの選択肢を紹介します。
公的機関で相談する
介護保険サービスを利用するには、地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談が第一歩です。
専門家に相談することで、どのサービスを使えば自分の生活と両立できるかが明確になります。
最初に調べるのは「地域包括支援センター」
- 設置場所:各市区町村に必ずあります。
- 調べ方:
- 市区町村の公式サイト → 「地域包括支援センター」で検索
- 役所に電話して「地域包括支援センターを教えてください」と聞く
- 厚生労働省のサイトや都道府県の福祉課のページから一覧にリンクされていることも多い
- 高齢福祉課(長寿課・介護福祉課など名称は自治体によって異なる)
→ 介護保険や高齢者支援を担当している課です。 - ここで「介護保険の利用を検討している」「地域包括支援センターを紹介してほしい」と伝えれば、最寄りの窓口を教えてもらえます。
具体的な流れ
自宅住所を伝えると、担当の 地域包括支援センター を教えてくれる
つまり、出発点は
👉 市区町村役所の「高齢福祉課(介護保険課)」
👉 または 直接「地域包括支援センター」
在宅介護サービスを利用する
デイサービスや訪問介護を利用することで、自宅にいながらプロのケアを受けられます。
「日中だけ預けたい」「週に数回だけ利用したい」といった柔軟な使いかたもできるので、仕事をしながら介護に関わりたい人におすすめです。
訪問介護(ホームヘルパー)
掃除や買い物、食事づくりなど日常生活のサポートをしてくれます。
家に人が来てくれる安心感も大きいです。
訪問看護
医療的なケア(服薬管理、体調チェックなど)を看護師が行ってくれるので、「医療のことは任せられる」とこころ強いです。
デイサービス
日中に夫が施設に通うことで、あなたは趣味や買い物に時間を使えます。
夫にとってもリハビリや交流の場になるので一石二鳥。
ショートステイ
数日〜数週間、施設に預けられるサービスです。
「自分の体調が悪いとき」「旅行に行きたいとき」など、安心してリフレッシュできます。
施設にお願いする(老人ホーム・特養など)
介護度が高くなるほど、家族だけでの対応は難しくなります。
施設に入所してもらうことは「逃げ」ではなく、夫の安全と生活の質を守るための選択です。


特養・老健・サ高住など、夫にあった環境を選ぶことで安心が得られます。
- 特別養護老人ホーム(特養)
介護度が高いひとでも、生活全般の支援を受けられます。費用も比較的抑えられるのが特徴です。 - 介護老人保健施設(老健)
医療ケアやリハビリが充実しており、「在宅に戻るまでの一時利用」として利用できます。 - 有料老人ホーム
住宅型〜介護つきのホームまで幅広くあります。 - サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
比較的廉価な住宅型の施設がおおく、見守りや生活支援サービスを受けながら安心して暮らせます。
それぞれに特徴や費用の違いがあるので、まずは比較してみるのがおすすめです。


「でも、具体的にどう違うの?」と思ったかたは、こちらの記事▼▼で詳しく解説しています。


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“私の時間”を守ることが、介護を続ける力になります
夫の介護にかかるお金と公的支援


夫の介護で気になるのが「費用がどのくらいかかるのか」という点です。
介護のスタイルによって必要なお金は大きく変わります。
介護にかかるお金
- 在宅介護:デイサービスや訪問介護を組み合わせると、月5万〜15万円程度が目安。
- 特別養護老人ホーム(特養):公的施設なので比較的安く、月8万〜15万円ほど。
- 有料老人ホーム:サービスや設備によって幅があり、月15万〜30万円以上かかる場合もあります。
公的支援「介護保険」
実際の負担額は「介護保険制度」を利用することで軽減できます。
介護保険は 自己負担が原則1割(一定所得以上は2〜3割) に設定されており、限度額の範囲内なら必要な介護サービスを安く利用できます。
さらに、高額介護サービス費制度 や 医療費控除 を利用すれば、想像よりも少ない負担で介護を続けられるケースもあります。
「介護=すぐに家計が破綻」というわけではありませんので、まずは制度を正しく知ることが大切です。
親戚から責められたときの上手な返し方(会話形式)


夫の介護を施設やサービスにお願いしたとき、親戚から「冷たいんじゃないの?」と責められる場面を想像すると、不安になりますよね。
そんなときに落ち着いて返せる“会話例”を紹介します。
親戚:「あなた、まだ元気なんだから介護くらいやれるでしょ?」
「元気に見えるかもしれないけど、毎日全部やっていたら私もすぐに倒れてしまうの。
だから、できる部分は私がやって、無理なところは専門職にお願いしてるの。」
親戚:「夫婦なんだから最後まで看るのが当たり前じゃない?」
「私も夫を大事に思ってるからこそ、プロにお願いしてるんだよ。専門的なケアを受けた方が、夫にとっても安心で快適だからね。」
親戚:「お金がかかるんじゃない?そんなにして大丈夫?」
「介護保険制度があるから、思ったより自己負担は少ないの。安心して暮らせるなら、施設の方が夫にとってもいいと思ってるよ。」
親戚:「家族の責任を放棄してるように見えるよ。」
「責任を放棄してるんじゃなくて、責任を“分担してる”んだよ。私一人で無理をして倒れるより、支えてもらいながら夫に寄り添う方がずっと大事だと思ってる。」
まとめ
「夫の介護をしたくない」と思う気持ちは、冷たいどころか自然な感情です。
老老介護や経済的な不安、長年の関係で生まれたこころの傷…。
誰もが抱えている現実であり、あなただけの問題ではありません。
大切なのは、罪悪感にとらわれずに 「自分と夫が安心して暮らせるかたち」 を選ぶことです。
在宅サービスや施設利用など、プロに任せる選択肢はたくさんあります。
「介護をひとりで背負わない」ことこそ、思いやりある選択です。
まずは情報を集めることから始めませんか?
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無理をしない、自分らしい介護のかたちを選んでください!










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