義母の介護に疲れた…50代妻の本音と、心が軽くなる3つの考え方

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介護って絶対に家族がするもの…

介護は家族への愛情があればできるでしょ?

「お義母さんだから」「嫁だから我慢しなきゃ」──そう思って、限界まで頑張っていませんか?疲れてる自分を責めてしまってませんか?

でも、介護の現場を知る私から言わせてもらうと、お義母さまの介護に疲れてるのは、あなたが悪いからじゃありません。

この記事では、看護師として1施設で家族介護に寄り添ってきたあづさが、「お義母さんだからこそ疲れた」介護の現実と、疲れない頑張らない介護を続けるための方法をお伝えします。

「介護が疲れた…」と思ったときは、ひとりで抱え込む前に相談してみませんか?
介護に“正解”はありません。だからこそ、誰かに頼っていいんです。
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“頼ってみよう”と思えたら、それが最初の一歩です

目次

50代でも義母の介護が疲れるのは、当たり前のことです

50代でも義母の介護が疲れるのは、当たり前のことです
50代でも義母の介護が疲れるのは、当たり前のことです

50代でもお義母さんの介護が疲れるのは、当たり前のことです。理由は下記で解説します。

過去に“嫁姑問題”があった

お義母さまの介護がつらいのは、今の状況だけが原因ではないこともあります。
たとえば、過去にこんな経験をした人も多いでしょう。

  • 結婚当初、嫌味や小言を言われてつらかった
  • 「息子を取られた」感があったのか、意地悪をされた
  • 同居中、嫌味を言われ続けた

そんな過去があると、「いまさら優しくなんてできない」「世話なんてしたくない」と思って当然です。
それは冷たいのではなく、心を守るための自然な防衛反応です。

看護師として感じるのは、介護は“過去の感情”を掘り起こすということ。
目の前にいるお義母さんを支えるたびに、昔の痛みを思い出してしまうのです。
だからこそ、何倍もつらく感じるし、より疲れてもしまう。

「許せない気持ちがある自分」を責める必要はありません。
それは、あなたがちゃんと人として感じ、自分の気持ちに正直なだけです。

本音を言えない関係性がストレスになる

嫁姑という関係には、どんなに仲が良くても“見えない壁”があります。
「お義母さんに対して失礼なことは言えない」「本音を出したら関係が壊れるかも」──
そう思うからこそ、言いたいことを飲み込み、我慢を重ねてしまう。

介護の現場でも、“言葉にできないストレス”が一番心を蝕みます。
私も看護師として、家族介護で心身を壊してしまう人を見てきました。

心は、がまんしすぎると壊れてしまいます。
怒ったり、泣いたり、誰かに話したり──そんな“感情の逃がしかた”こそ、人を立て直す力になります。

我慢したまま続ける介護は、心が静かに削られていくようなものです。

「優しくいなきゃ」「嫁だから我慢しなきゃ」
その完璧さこそが、あなたを苦しめているのかもしれません。

“夫の母”という存在がプレッシャーになる

夫にとっては「母親」。
でも、あなたにとっては「他人であり家族でもある」存在。
この微妙な距離感が、介護を難しくしているのです。

たとえば、介護方針をめぐって夫と意見が食い違ったとき。
「母のことをわかってない」「もっと優しくしてやってよ」――
そんな言葉をぶつけられると、心が折れそうになりますよね。

本来なら“家族で支える”はずの介護が、いつのまにか“嫁だけが頑張る”構図になってしまう。
これでは、どんなに優しい人でも持ちません。

介護のプロの現場では「誰かひとりに負担を集中させない」ことが鉄則です。
家族での介護にも必要なことです。
「義母の介護=チームプレイ」で動くと、心の負担も体の負担も軽くなります。

感謝されない関係は、心が満たされないから

同じ介護でも、他のひとなら「ありがとう」と言ってもらえることがある。
でも、あなたのお義母さんからは感謝のことばはありません。
「助かる」と言われることすらない。

感謝されないまま続ける介護は、まるで底の抜けたバケツに水を注ぐよう。
どれだけ頑張っても、心が満たされる瞬間がないのです。

私は看護師として、家族が“報われなさ”で疲弊していく姿を何度も見てきました。
だからこそ伝えたいのは、

「感謝されないからといって、あなたの価値が下がるわけではない」

あなたが毎日やっている介護の一つひとつが、お義母さまの生活を支えている“命綱”になっています。
その尊さを、どうか忘れないでください。

優しくしたいのにできない──“自分を責めてしまうあなた”へ

優しくしたいのにできない──“自分を責めてしまうあなた”へ
優しくしたいのにできない──“自分を責めてしまうあなた”へ

優しくしたいのに、疲れてしまってできない─自分を責めるあなたへ、お伝えしたことがあります。

「冷たい嫁」ではなく、限界がきただけ

「また怒ってしまった…」「優しくできなかった…」
そうやって自分を責めてしまう人は本当に多いです。
でも、それは“冷たい人間”になったからではありません。

あなたが疲れているのは、優しさを限界まで使い切った証拠です。
介護は、体力だけでなく「心のエネルギー」も削られます。
私が現場で見てきたご家族も、みんな最初は優しくて、真面目で、頑張り屋さんでした。
けれど、優しい人ほど、いちばん先に限界を迎えてしまうのです。

感情を抑えようとしても、心はSOSを出しています。
イライラするのも、涙が出るのも、人として当然の反応。
それだけ「お義母さんに良くしてあげたい」と思ってきた証拠です。

あづさ

どうか、「もう優しくできない自分」を責めないでください。

「頑張りすぎ」をやめる勇気を持つ

「嫁として、最後まで自分が頑張らなきゃ」
──そう思う気持ちはとてもよく分かります。
でも、その“頑張り”が、あなたの心と体を少しずつ削っているかもしれません。

看護の世界でも、「限界を認められる人」ほど長く続けられます。
それは、弱いからではなく、自分を守る力があるからです。

「今日はもう無理」と思ったら、それでいいんです。
プロの現場では、そう感じたら交代して休むのが当たり前。

家庭介護だとあなたの代わりがいなくても、誰かに話す・相談するだけでも負担は半分になります。

“頑張りすぎない介護”は、決して逃げではありません
それは、あなた自身と介護を長く続けるための、いちばん良い選択です。

頑張りすぎない介護の考えかたを解説してます「介護は誰でもできるわけじゃない」こちらからどうぞ

義母の介護を“ひとりで背負わない”ためにできること

義母の介護を“ひとりで背負わない”ためにできること
義母の介護を“ひとりで背負わない”ためにできること

介護は、「助けを求める勇気」から変わります。
「自分がやらなきゃ」と抱え込むほど、疲れや孤独は深まっていくもの。
少し視点を変えるだけで、介護はもっと穏やかに、支えあえる形にできます。

ここでは、看護師として多くの家族を見てきた私が、“お義母さまの介護をあなたひとりで背負わないためできること”をお伝えします。

介護サービスをもっと使う

介護サービスを“たくさん使う=手抜き”ではありません。

デイサービスやショートステイを利用することに、罪悪感を覚える人は多いです。
でも、それは“手抜き”ではなく、“あなたが倒れないための工夫”です。

介護はマラソンのようなもの。
スタートの勢いだけでは続きません。
途中で息切れしてしまう人を、私はたくさん見てきました。

あなたが元気でいることこそ、最大の介護です。
少し休む時間を作ることが、結果的に「優しくいられる時間」を増やしてくれます。

在宅サービスの種類

訪問介護(ホームヘルパー)
 掃除や買い物、食事づくりなど日常生活のサポートをしてくれます。
 家に人が来てくれる安心感も大きいです。

訪問看護
 医療的なケア(服薬管理、体調チェックなど)を看護師が行ってくれるので、「医療のことは任せられる」とこころ強いです。

デイサービス
 日中に親が施設に通うことで、あなたは趣味や買い物に時間を使えます。
 お義母さまにとってもリハビリや交流の場になるので一石二鳥。

ショートステイ
 数日〜数週間、施設に預けられるサービスです。
 「自分の体調が悪いとき」「旅行に行きたいとき」など、安心してリフレッシュできます。

介護のプロに相談する

自分の中だけで抱え込むと、介護の苦しさは何倍にも膨らみます。
とくに義母との関係では、「夫にも話しづらい」「友人にはただの愚痴で終わってしまう」ことも多いですよね。

だからこそ、第三者でプロの“聴いてくれる人”が必要なんです。
地域包括支援センターやケアマネジャー、介護相談員。
話すだけでも、心の負担が少し軽くなり、解決策が見えてきます。

市町村役所に聞くならここ
  • 高齢福祉課(長寿課・介護福祉課など名称は自治体によって異なる)
    → 介護保険や高齢者支援を担当している課です。
  • ここで「介護保険の利用を検討している」「地域包括支援センターを紹介してほしい」と伝えれば、最寄りの窓口を教えてもらえます。
相談の流れ
  • 役所や公式サイトから最寄りの地域包括支援センターを確認
  • 地域包括支援センターへ連絡
  • ケアマネジャーと面談
  • 必要に応じて介護保険サービスの利用を調整

また介護施設検索サイトでは、
電話やメールで無料相談ができ、「お義母さまの状態」や「家庭の事情」にあわせた施設を自宅にいながら探せます。

介護のプロに相談することで、“自分が悪いから疲れた”のではなく、“お義母さんにあった住まいを見つけられてなかっただけ”と気づく人も多いです。

▼老人ホーム検索サイトを調べました

“頼ってみよう”と思えたら、それが最初の一歩です

あなたのやさしさを、ひとりで背負わないで

施設に頼ることは“逃げ”じゃない、“次の形の愛情”

お義母さんを施設に預けることに、強い抵抗を感じる人も多いと思います。
でも私は、現場で何度も見てきました。
「施設に預けたことで、関係が良くなった家族」を。

家庭ではどうしても感情がぶつかってしまうことも、第三者が入ることで距離が保て、穏やかな関係を取り戻せることがあります。

「家で見てあげられない自分はダメだ」と責めないでください。
施設を利用することは、お義母様を“専門家と一緒に支える”という選択です。

あなたが笑顔でいられることが、お義母さまにとってもいちばんの安心です。
そのための一歩として、施設という選択肢を持っていいんです。

施設には種類があります
  • 特別養護老人ホーム(特養)
    介護度が高いひとでも、生活全般の支援を受けられます。費用も比較的抑えられるのが特徴です。
  • 介護老人保健施設(老健)
     医療ケアやリハビリが充実しており、「在宅に戻るまでの一時利用」として利用できます。
  • 有料老人ホーム
     住宅型〜介護つきのホームまで幅広くあります。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
     比較的廉価な住宅型の施設がおおく、見守りや生活支援サービスを受けながら安心して暮らせます。

それぞれに特徴や費用の違いがあるので、まずは比較してみるのがおすすめです。

介護度別 施設 費用 比較
出典:ぬくもりライフナビ

「でも、具体的にどう違うの?」と思ったかたは、こちらの記事▼▼で詳しく解説しています。

まとめ:“義母の介護を続ける”より、“自分を壊さない”ことを優先に

義母の介護で疲れてしまうのは、“心が弱いから”ではなく、“優しすぎるから”。

本当に大切なのは、あなたが壊れないことです。

介護を続けるためにも、ひとりで抱え込まないことを忘れないでください。


施設も気になり始めたあなた、施設選びの第一歩は「情報を知ること」から。

老人ホーム検索サイトで、お義母さまの状況にあう選択肢を見つけてみてはいかがでしょうか。
「情報を知ること」が、介護を続けるいちばんの力になります。

▼老人ホーム検索サイトを調べてみました

“頼ってみよう”と思えたら、それが最初の一歩です

“頑張りすぎない介護”の第一歩を、ここから

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この記事を書いた人

施設看護師。
現場にいる看護師目線で介護のお悩みの解決や、シニアの住まいの選び方を発信してます。

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